食の取材に便乗する妻と娘
出版編集者の仕事をしていた16年前、長崎県佐世保市の有機農家、吉田俊道さんと料理家のタカコナカムラさんの共著「まるごといただきます」(西日本新聞社)の出版を企画。2007年12月20日早朝、僕たち取材スタッフは、車に撮影機材などを詰め込み、吉田さんの農場に向かって出発した。
もちろん、これは当時勤めていた会社の仕事である。
もう時効だから打ち明けるが、車の後部座席には、なぜか、千恵と娘が座っていた。
※良い社員は真似してはいけません。
吉田さんは、農薬や化学肥料を使わず、自然の力を生かした農業を実践。
掘り立てのカブやニンジンは驚くほど甘い。
栽培の鍵を握るのは「菌ちゃん」。
吉田さんは愛情と親しみを込めて微生物をこう呼ぶ。
菌ちゃんこそが植物に養分をもたらす重要な役割を果たす。
いわば土の命。多ければ多いほどパワーにあふれた土になる。
植物は光合成でつくった炭水化物を地中に張り巡らした根を通して微生物に与える。
微生物は地中のミネラルを溶かして吸収し、栄養素をつくって根から植物に渡す。
これが生物を成長させる力。野菜本来の滋養にあふれる元気野菜の「生命力」になる。
微生物はすべての有機物を分解して土に返す「私たちの命のもと」(吉田さん)。
植物との持ちつ持たれつの関係も含めて「命のリレー」を展開する。
こうした自然の循環と共生の原理によって元気野菜は育つ。
「おいしい野菜ほど虫がこない」。こちらが吉田俊道さん。
菌とつながれば、元気になる。元気になれば、何でもできる。
吉田のおじちゃんのニンジンはまるごといただくのだ(2008年2月11日)
偶然、同じマンションの方が佐世保出身の方で。
「吉田さんのニンジン、実家から送ってもらったから、お裾分け~」とな。
わたしって、ツイてるううう~
吉田のおじちゃんのニンジンは、私がヘタに料理するより、生でいただくに限る。
「吉田さんのニンジン、実家から送ってもらったから、お裾分け~」とな。
わたしって、ツイてるううう~
吉田のおじちゃんのニンジンは、私がヘタに料理するより、生でいただくに限る。
というわけで、スティック状に切っていたら、ムスメが、
「そのまんまがいい~~~」とな。
届いた時点で、1本丸かじりしたくせに。
おぬし、まだ食うのか。
そうか、そうか。
じゃあ、お言葉に甘えて。
「そのまんまがいい~~~」とな。
届いた時点で、1本丸かじりしたくせに。
おぬし、まだ食うのか。
そうか、そうか。
じゃあ、お言葉に甘えて。
切ってる横で、
「ねえ、これちょ~~~だ~~~い」と、ぬすみ食い。
葉っぱも捨てない。
これ、月さんから教えてもらったレシピ。
ニンジン葉をみじんに切って、
ごま油でちゃっちゃと炒め、好きな味噌で味付け。
ウェットなふりかけに変身。
おいしいのだ。
去年、編集者のSさんから唐突に。
「ふりかけ屋、やらんね?」と言われた。
忘れてないですよ。Sさん。
お仕事にするのは、私では力不足ですけれども。
隠れふりかけレシピを考案中です。
どちらさまも、下のボタンをうっかりクリック。