「これでいいのだ」と感じられる環境づくりを
雨が素敵なドラマを演出してくれた。
2013年2月26日、仕事を終えると、外は土砂降りだった。
僕は、娘に電話をかけた。
駅に到着すると、娘が満面の笑みで、傘を持って待ってくれていた。
僕も満面の笑みで娘を抱きしめた。
このとき、娘は小学4年生(10歳)。
自尊感情が、ぐんっと高まった瞬間であったと思う。
自分がどれだけ他者や社会に役に立っているかを感じることで自尊感情は高まっていく。
「心の健康」を測るバロメーターでもある。
自尊感情が高まると「自分はこの世界にいても良い、価値のある存在だ」「自分の人生は幸福に満ちている」などと考えることができるようになる。噛み砕けば「これでいいのだ」「ありのままの自分で良い」という姿勢。それは「命を大切にすること」にもつながる。
台所以外でも、子どもの自尊感情を高める場面はいくらでもある。
娘が「これでいいのだ」と感じられるような環境をいっぱいつくってあげたい。
そんなことを考えていた10年前。
バカボンのパパ、もとい、はなちゃんのパパ。
49歳の春だった。
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