はなちゃんのみそ汁 番外篇

亡き妻のブログ「早寝早起き玄米生活」アーカイブから

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2022-03-01から1ヶ月間の記事一覧

妻の雑煮、娘の雑煮

鳶が鷹を生んだのか どうしてあのとき、あんなひどいことを言ったんだろう。亡き妻千恵のブログを読み返していると、反省の連続だ。 千恵が、市販のルウを使わずに小麦粉と牛乳でクリームシチューを作ってくれたことがあった。僕は一口食べて「まずい」と言…

後悔、先に立たず

東京ディズニーランドに行っときゃよかった そうだったな。家族で東京ディズニーランドに行きたいって、君はずっと言ってたよね。 「今は治療優先。遠出は病気が完治してから」と僕が先延ばしにしていた。 悪かった。 まさか、死んでしまうとは思ってなかっ…

心に残る妻の三線

何かが足りないバーベキュー 桜が咲き始める季節が訪れると、わが家のバルコニーは毎週、バーベキューで賑わう。 気の合う仲間が集まり、炭火を囲む。楽しい。でも、何かが足りない。 千恵が弾く三線の音色と歌が聴けないからだ。 バーベキューの後半、千恵…

ピンチはチャンス

一度は手術を拒否 乳がんを発症した千恵は、勤務先に近い北九州市立医療センターに入院した。 手術前日、千恵の姉が泣きながら僕に電話をかけてきた。 千恵が手術を拒否し、退院するというのだ。 頑固な一面があった千恵。 両親やきょうだいは、言い出したら…

がんと恋愛事情

略奪愛だった 本に書いてない話がいくつかある。 そのひとつ。 僕が千恵と出会った頃、千恵には付き合っている男性がいた。 お互いに実家の両親に紹介し合って、結婚の約束もしていた。 詳しくは割愛するが、いろいろとあった。 最終的に千恵は、僕を選んで…

我慢すること

ブラックジャックとの出会い 2003年12月、がんが肺に転移した。 千恵は、標準治療を補完するための代替療法を始めた。 セカンドオピニオンは、山奥に住む“ブラックジャック”のような医師だった。 彼は、まず生活習慣の改善を勧めた。 そのひとつが、早寝早起…

本物を作る人々

「知らない」は恐ろしい 千恵の肝臓は半分近く、がんで埋め尽くされていた。 肝臓は、体によくない働きをする物質を無毒化する大切な臓器。日常生活に支障を起こすような自覚症状が出るころには、肝臓疾患がかなり進行してしまっている、というケースも少な…

生き方を変え、考えを変え、運命を変えていく

灰がたまったストーブでは薪は燃えない 千恵は誤解を受けていた。 現代医療を否定している、とネット上で叩かれていた。 おそらく「24時間テレビ」のドラマを見た人たちがそう感じたのだろうが、 あの番組はフィクションだ。最後、そのようにテロップでも説…

余命宣告

食で人を幸せに がん患者が死ぬときはやせ細って死んでいく。 例外はあると思うが、食欲旺盛なまま、太りながら死んでいく人はいない。 食べることは生きること。 料理が苦手だった千恵は、毎日、台所に立った。 いつの間にか、料理が大好きになり、料理の講…

戦友の旅立ち

大切な人を亡くした後、残された者はどう生きるか 長く生きれば、届く訃報も多くなる。 毎年のように大切な人を亡くす。 その都度、悲しみとどう向き合えばいいのか、悩み、苦しむ。 ただ、心がけていることがある。 シーナ&ロケッツの鮎川誠さんから、いた…

食卓の向こう側

食べることは生きること 日々の食事が、がんの原因になる、とは断定できないかもしれない。 だが、日々の食事とがんは関係ない、とは言い切れない。 千恵が、そのことに気づいたのは、2003年12月だった。 西日本新聞で始まった連載「食卓の向こう側」の記事…

本物のみそ

作り出したらやめられない 2004年7月、娘が通っていた高取保育園で、初めてのみそ作りを体験した。 今年も作る。18年目になる。 手作りのみそはうまい。 一度、みそ作りを体験したら、やめられなくなってしまう。 長崎県波佐見町の窯元で、はなが描いたイラ…

鍋とおでんとがん治療

デートは小倉のおでん屋台 千恵はおでんが好きだった。 結婚前、デートはいつも北九州市小倉のおでん屋台。 妻の遺伝なのか、娘も「週一で食べたい」と言う。 リクエストは、餅入りきんちゃく、厚揚げ、コンニャク、ダイコン、春菊。 春菊は、おでんの鍋の中…

早寝早起き玄米生活

亡き妻のブログ引っ越しへ 千恵が他界して、もうすぐ14年。 死別と喪失感からの再生を綴った「はなちゃんのみそ汁 青春篇」を出版しました。 ※2022年2月20日第1刷発行(娘の19歳誕生日) テーマは「グリーフケア」。 はなと僕の《心の往復書簡》です。 執筆…