天然素材のストールに着目
妻千恵が、ナベルビン(抗がん剤)を点滴で投与するようになって、脱毛はなくなった。
だが、毛髪は短いまま。
亡くなるまで、長く伸びることはなかった。
つらかっただろうと思うが、そのことを悔やんだり、不満を口に出すことはなかった。
夏の暑い時期、かつらは蒸れる。
そこで、千恵は夏用のストールに着目した。
リネンやオーガニックコットンなど天然素材のストールを頭に巻き、おしゃれを楽しんだ。
千恵と暮らしていて困ったのは、夏でもエアコンを使わないことだった。
できるだけ、外の風が入るように工夫はしていたが、汗だくで仕事から戻ったときの部屋の暑さには閉口した。
多分、免疫力が下がらないように体の冷えに気を使っていたのだと思う。
体温と免疫力は関係が深い。
免疫細胞が正常に働ける体温は36.5度。そこから体温が1度上がると最大5倍〜6倍も免疫力が上がり、逆に1度下がると免疫力が30%下がるといわれている。
とはいえ、真夏にエアコンを使わない暮らしって、どうなんだろう。
体温は体の内側から上げていくもの、と千恵は口癖のように言っていたはずなのに。
それが原因で喧嘩になったことはないが・・・。
僕が我慢していたのだ(えらい)。
以下、千恵の過去ブログ。
布の生かし方 〜真夏の脱毛対策〜(2007年8月7日)
クーラーは苦手(まだ、使ってないのよ・・・)。
「今使わんで、いつ使うんじゃ~~~!(旦那のセリフ)」
「地球のためにも、いいんだよ(と、言い訳してみたり)」
だから、家の中でも、だーだー汗が出るわけですが。
坊主になって初めてわかることですが、頭って、ものすごく汗かくんですよね。
朝晩は涼しいからいいのですが、日中気温が上がってくるとともに、頭のてっぺんから、だーだー汗が流れてきます。
どうしたものかと考えた結果。
ふと思いたって、ストールに使っていた布を巻いてみたところ。
あら~、なかなかいいじゃない?
かつらをかぶるのも億劫になるくらい暑かったので、勇気をふりしぼって、そのまま外出してみました。
違和感ないみたい。
ブラウンズフィールドの
中島デコさんになった気分。
友達が、そっと花を添えてくれました。
上で結んだり、下にお団子を作ったり。
結び方次第で、どんな風にでも遊べそうです。
(ちなみに、顔の前で結ぶと、どうろぼうに大変身♪)
これは、真夏のかつら生活の方、おススメです。
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