はなちゃんのみそ汁 番外篇

亡き妻のブログ「早寝早起き玄米生活」アーカイブから

                                               仕事の依頼・問い合わせ                                      

暮らし

ばあばに褒められた日

「散らかっとると思っとったけど・・・」 母が久しぶりにわが家を訪れた。 娘が幼かったころ、母にはとても世話になった。 僕が出張のときは、いつも高速バスに乗って駆けつけてくれた。 母が帰った後は、部屋が隅々までピカピカになっていた。 この日も、母…

20年連続のみそ作り

わが家の恒例行事 娘は大学のテスト期間中。 余裕がなさそうだったため、 実家の母に手伝ってもらった。 2023年7月15日 8キロを2瓶、計16キロを仕込んだ。 わが家と実家、1年分のみそを確保。 今年はどんな味に仕上がるか。 11月の出来上がりが楽しみだ。 じ…

女将さんの塩むすび

中洲に1人で飲みに行った夜 「死んでしまった方が楽だ」 そう思ったことが、人生で3回ほどある。 そのうちの1回は、30代前半。 殺人や汚職などの事件を取材していたころだった。 他社に抜かれっぱなしで、自尊感情はズタボロ。 プライベートでも、解決が困難…

墓参りからのハイボール

妻の命日に 前日の大雨が、うそのように晴れた11日の福岡。 妻が眠る糸島の教会に娘と墓参りに行った。 あれから15年。 僕の頭は白くなった。 娘はもうすぐ社会人。 いろいろあった。 15年後は、どうなっているのだろう。 2023年7月11日 2023年7月11日 右が…

贅沢な休日

鴨せいろと親子丼 鴨せいろで、キリッと冷えた日本酒をいただく。 ちょっと贅沢な休日。 2023年7月8日 2023年7月8日 妻は、この店の親子丼が好きだった。 fbg9800.gorp.jp 娘は、カツ丼一択。 M判そば打ち道具一式・42センチこね鉢・フルイ・粉ホーキ・そば…

私の「ひとしずく」

ハチドリのひとしずく 新聞記者や書籍編集者の仕事をしていたころ、 活字の力で世の中を変えたい、などと 大それたことを考えていた。 そして、幾度も打ちのめされた。 あのころは、青かった。 今は、映像製作の仕事をしながら、全国各地で講演もやっている…

ねすたのドーナツ

ただいま、おかえり ねすたが、ドーナツを持ってやってきた。 2時間待ちの行列ができる人気のドーナツ屋さんで、買ってきてくれた。 貴重なアルバイト代を使って。 割と高級なドーナツだ。 3人でドーナツをつまんだ後、晩ごはん。 そういえば、彼は毎日、わ…

某大学の非常勤講師に

学生時代をどう生きるか 就職試験を受けるために履歴書を書いたのが、1987年。 縁あって、このほど、某大学の非常勤講師(科目はキャリアデザイン)に内定。 36年ぶりに人生2度目の履歴書を書いた。 大学の授業をさぼって、遊びとアルバイトに明け暮れていた…

パパのカレーはうまいんだぜ

食べてもらう幸せ 買い物に行く気力もなく、 冷蔵庫に残っていた鶏むね肉と玉ねぎだけでカレーを作った。 鶏むね肉は800グラム、玉ねぎ4個。 10皿分のカレーに入れる通常の約2倍の量。 コクと旨みが、たっぷりの今までにないカレーが出来上がった。 娘と夕食…

黄色が好きだったね

もうすぐ命日 一緒にウクレレをやっている女性から、 黄色の胡蝶蘭をいただいた。 彼女は、千恵の友人で料理仲間。 いつも、覚えていてくれて、ありがとう。 2023年6月29日 千恵は黄色が好きだった。 亡くなる前、娘には、ピアノの発表会に着て行く黄色いド…

はなぱぱの縄跳び

頭の中は「ロッキー」のテーマ曲 ボクシングジムに通い始めて9カ月。 こんなにハマるとは思わなかった。 何もかもが、理論的でおもしろい。 間合いの取り方や足さばきは剣道、腰の横の回転を使うストレートの打ち方などは野球やゴルフに通じるものがある。 …

娘、人生の岐路に立つ

ママの本 就職活動にまもなく突入する娘。 一緒に暮らしていて、今はいろいろと、 いっぱいいっぱいであることが、よくわかる。 昨日、娘の部屋で娘と30分ほど話をした。 大学のこと、友人関係のこと、そして、将来のこと。 娘は、今抱えている不安を吐露し…

自宅で映画を作ってみた

ナレーションは娘 昨年12月に着手したドキュメンタリー映画作りが最終局面を迎えた。 今回は、撮影からMAまですべての作業を自前の機材(友人の機材も一部使用)で完結させることを目標にした。 残る作業は、MAだけ。 MAとは、Multi Audioの略。 映像に効果…

親子でYouTuberっぽいことやってみた

マットレスの開封レビュー 栄養と睡眠と運動。 どれも大事だが、わが身を振り返ると、 おろそかになりがちだったのが、睡眠の質。 そこで、新しい寝具を買った。 人生の3分の1が睡眠時間。 寝ることは生きること。 2023年6月20日 youtu.be 【ニトリ】 NITORI…

はなの心が大人になるまで

あのときの風景、あのときの味 娘が反抗期だった5年ほど前。 親子で会話のない日々が長く続いた。 職場での立場、体調面なども含め、正直、しんどかった。 そんな中、娘が「父の日」に靴下をプレゼントしてくれた。 添えられた手紙には「はなの心が大人にな…

「父の日」の夜に

粉もん3連発 富山出張で帰りが遅くなった18日の夜。 博多駅から娘に電話をすると、食事中だった。 娘と一緒に食事をしようと思って、 予定より1本早い新幹線で帰ってきたのだが、間に合わなかった。 仕方なく、自宅近くの「大阪王将」へ。 昨日は「父の日」…

富山で広がる 友達の輪

講演の前夜に 最近、富山に行く機会が増えた。 モリモトさんに出会ってからだ。 行くたびに、知人が増える。 それがまた、楽しい。 前回、富山を訪れた際、モリモトさんが呉羽小PTA会長の赤池さんを紹介してくれた。 そのつながりで、6/18に同小で保護者対象…

桃の実に名前をつけてみた

3人家族 コロナ前に植えた桃の苗木。 毎朝欠かさず水をやり、 今年ようやく実がなった。 小さな実が3つ。 3人家族。 それぞれに名前をつけてみた。 大きくなれ。 甘くなれ。 2023年6月17日 桃の苗 はなよめ【品種で選べる果樹苗木 15cmポット 1~2年生 接木…

心のリセット、再スタートの日

11日には縁がある 昨日(6月11日)は、千恵の「最期の投稿」を投稿した。 長崎県大村市では、千恵の弟の結婚披露宴もあった。 なぜか、僕たち家族は、11日に縁がある。 1カ月後の7月11日は千恵の命日。 乳がんの告知を受けたのも7月11日。 今年9月11日、僕は…

最期の投稿

3行の文と娘の絵 全身に黄疸が広がり、筋肉は削げ落ち、話すことも歩くことも困難な状態だった。 それでも、千恵は、横になったまま、携帯電話を使ってブログを投稿した。 最期の投稿は、「お絵かき」が「お絵かきき」になっている。 文を読み返すこともでき…

プライスレスな梅干し

妻の梅仕事 先日、9年前に知り合った女性と、わが家で再会した。 彼女は娘と同世代。 一緒に料理を作り、3人で食卓を囲んでいるときだった。 ふと、妻が16年前に漬けた梅干しのことを思い出し、 この女性に食べさせたくなった。 かなり酸っぱい、大粒の梅干…

心と体がきついときに

そんなときは、一緒にご飯 やっと、ご飯がのどを通るようになった娘。 随分、痩せて、みんなから心配されていたが、元気を取り戻したようだ。 ちょっと、頑張りすぎたのかな。 そんなときは、一緒にご飯。 なぜか、ねすたもついてくる。 ねすた(左)とはな…

食べてくれる人が、そばにいてくれる幸せ

娘の弁当 「きょうも、よろしくね」 2日連続で、娘から弁当のリクエスト。 ついでに自分の弁当も作った。 もし、僕が死別の独り暮らしだったら、 食べることも、いい加減になっただろうなあ。 食べてくれる人が、そばにいてくれる幸せ。 ゆで卵に少しの塩。…

それでも笑いを届けたい

6月がやってくる 明日から6月。 「もって、今月いっぱい」 と主治医に告げられた、あの6月。 15年目も、やっぱり、しんどい。 乗り切れるのか。 夏よ、来い。 オクラ、黒豆、7分づき玄米、ナスのみそ汁。乗り切るために食べる(2023年5月25日) 以下、妻が体…

あんたは、らっきょ

らっきょうの甘酢漬け 昨日は、福岡県飯塚市の眞福寺で講演。 その後、宮若市の実家に寄り、両親と久しぶりに食事をした。 帰り際、母から、らっきょうの甘酢漬けをもらった。 実家のらっきょうは、鷹の爪を多めに使うのでピリリと辛い。 酒のつまみに最高だ…

それでも伝え続けたい

肺に水をためながら講演 2008年5月中旬。 目に見えて、妻の体調が悪くなり始めたころ。 肺には水がたまっていた。 それでも、精力的に活動。 イムズ(福岡市中央区天神)に開設された農産物直売所に通い、 「食」と「いのち」を伝え続けた。 妻が手伝ってい…

もう、いいよね

親友の訪問とパパからのプレゼント ここ最近、元気がない娘。 そんなときに最高の友人が訪ねてきてくれた。 はなの高校時代の友人、しおりちゃん。 娘の表情が一気に和らいだ。 彼女には、いつも助けてもらっている。 感謝しかない。 しおりちゃん(左)と娘…

妻が娘を産んで気づいたこと

胸が締め付けられたメッセージ 最近、娘の日常では、さまざまな悩ましい問題が起きているようだ。 朝の表情を見ていれば、パパは分かる。 生きていれば、いろいろある。 楽しいことよりも、つらいことのほうが、多いかもしれない。 何があったのか聞きたいと…

妻、3億円を手にできず(昨日の続き)

困難を乗り越える競艇選手の姿に共感 還暦を過ぎてもトップアスリートとして活躍する競艇選手が、ご近所さんにいる。 「ボートレース界の女王」「グレートマザー」と呼ばれる日高逸子さんだ。 僕が逸子さんの書籍出版の編集に携わった縁で、家族ぐるみで付き…

妻が3億円を手にしたら

あのときの胸毛はどこに 15年前のゴールデンウィーク、家族3人で福岡競艇場に行った。 特設会場では、お笑いタレントのイベントが行われていた。 妻は、神無月さんが演じるフレディーマーキュリーのモノマネに大興奮。彼が観客に向かって投げた胸毛(素材は…