はなちゃんのみそ汁 番外篇

亡き妻のブログ「早寝早起き玄米生活」アーカイブから

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暮らし

寝たきりの日に娘と彼氏が用意してくれた晩ご飯

心とお腹が満たされた夜 腰が痛くて、寝たきりの日が続いていた。 ライブの動画撮影で2日間、中腰のままだったことと長時間の編集作業が原因かもしれない。夕食の支度をする時間だったが、何もしたくなかった。腰の痛みは気力も奪った。 ベッドに横になって…

料理のリクエストに即座に応じる実家の母

お盆の食卓 「ばあばの唐揚げが食べたい」 妻の墓参りの帰り道、娘の発案で福岡県宮若市の実家に向かった。 高速道路を西から東に走って約1時間。 実家に到着すると、僕と娘の好物が食卓に並んでいた。 「あんたたちがお盆の間に来て食べるやろうと思って、…

今さらジロー

興奮気味に「全マシ」注文 ずっと前から行きたかった二郎系。博多の豚骨ラーメン店ならば、お初の店でも緊張しないのだが、東京発の二郎系は何となくアウエー感があり、1人で入店できなかった。注文の方法や暗黙のルールがあることも、足が向かいにくい理由…

娘と彼氏とウェイクボード

60歳の挑戦 ウェイクボードの季節がやってきた。 今年は、娘の彼氏ねすたも初参加。 娘と3人、友人にプレジャーボートを出してもらって、芦屋の海を滑った。 60歳の勇姿↓ youtu.be ウェイクボード初挑戦のねすた。スノーボードの経験があるだけにバランス良…

娘と娘の彼氏が教えてくれた亡き妻と僕の記念日

8月5日 月曜の朝は、ドウダンツツジの水を替える。 水を替えた後、枝葉を剪定していたら、娘と娘の彼氏ねすたが亡き妻の祭壇の前に座った。 「どうしたの?」 「何かの記念日?」 2人に尋ねると、娘が「パパとママの結婚記念日やろ」と教えてくれた。 そうだ…

寝落ちしてしまいそうな椅子

折りたたんで持ち運びもできる ずっと欲しかった椅子をついに買った。 ニーチェア。 シンプルな構造で組み立て簡単。約一畳のスペースでゆっくりとくつろげる折りたたみ椅子。徳島県出身の新居猛さんが1970年にデザインし、50年以上経った今も、国内外を問わ…

真夏の朝の怖い体験

「まさか」が起こった その日は異常に暑く、熱中症警戒アラートが発表されていた。 朝食後、僕はいつものようにベランダで洗濯物を干した。掃き出し窓の鍵が緩くなっていることは知っていたが、冷房の効いた部屋の温度を上げたくなかったので、洗濯物をベラ…

趣味を生かしてボケ防止

父90歳、プラモ作りに熱中 父は昭和9年生まれの90歳。 体は健康。頭脳明晰。薬も飲んでない。悪いところは歯ぐらいか。 そんな父に、僕の弟がプラモデルをプレゼントした。 ボケ防止対策である。 弟がプレゼントしたプラモデルは、父の好きな城。 姫路城と松…

大切な人を亡くした後の心の持ちよう

「笑い合える日」が来ることを信じて あの日、僕は、体の一部をもぎ取られるような寂しさを感じた。 最愛の妻を亡くし、激しい喪失感にさいなまれ、運命を呪い、酒におぼれる日々を過ごした。 夜になると、ぼろぼろと涙がこぼれた。 自分のせいで、妻を死な…

母が考案したコーヒーの淹れ方が斬新だった

気持ちに感謝 「あんた、食後はコーヒーを飲むやろ。豆を買うとるけん、淹れちゃろうね」 実家に帰省した先日、母がコーヒーを淹れてくれた。 初めて見たかもしれない。 とても、斬新な淹れ方だった。 ドリッパーが必要ということを母は知らなかった。フィル…

門外不出のレシピ公開

病みつきになるおいしさ 「産直市場に持ち込んだら、どげんやろかね。こりゃ絶対売れるばい」 その料理を口いっぱいにほお張って、何度、同じせりふをつぶやいただろうか。福岡県宮若市に住む母(84)手製の「ちらしずし」。一度食べると誰もが病みつきにな…

夜中であろうとご飯を食べに来るマイペースな娘の彼氏

帰ってくるんかい! その日の朝、僕は娘の彼氏、ねすたに確認した。 「今日の晩ご飯、どうする?」 「サッカー部の遠征で遅くなるので、自分の家に帰ります」 彼は確かにそう言った。 だから、夕食は用意してなかった。 ところが、夜、ねすたは、わが家に戻…

娘に黙って家を空けて怒られた夏休み

子離れできそうな予感 梅雨が明け、昨日から海の近くで遊んでいる。 1泊2日の小旅行。娘に伝え忘れていたことに気づき、メッセージを送ると「家を空けるときは、ちゃんと連絡しろ」と怒られた。 子離れできるかもしれない、と思う今日この頃。 ひとりになっ…

亡き妻に子育てを託されて気づいたこと

教育の「本丸」は家庭 今年も1年分のみそを仕込んだ。 母と叔母にも手伝ってもらった。 2人を送る帰りの車の中でのことだ。 後部座席に座っていた叔母さんが、何の前触れもなく、僕に言った。 「信吾ちゃん、はなちゃんを立派に育て上げたね」 素直にうれし…

娘の彼氏が作った焼き物はやっぱり万能だった

手のひら返しが奏功 娘の彼氏、ねすたが作った焼き物を毎日触っている。 くどいようだが、ポテチを盛ってもいい感じ。 最初に見たときの感想は「なんじゃこりゃ」。 ところが、だんだん、その個性的で独特な世界観に魅せれてきた。 手のひらを返したように褒…

アマゾンプライムデーで買ったもの

今月のベストバイ アマゾンプライム会員限定のビッグセール「アマゾンプライムデー」が終わった。 今年は、食品やパソコン・カメラの周辺機材を中心にいくつか購入。 昨日、胸熱な商品が届いた。 セール期間中、タンブラーが2個付いてくる「サッポロ黒ラベル…

娘の彼氏のリクエストで人気のファミレスに行ってみた

見える世界が変わる 「今夜、何が食べたい?」 僕の問いに娘の彼氏ねすたは、こう答えた。 「久しぶりに、サイゼの辛味チキンが食べたいです」 「サイゼ」とは、圧倒的安値とコスパの良さで知られるファミリーレストラン「サイゼリヤ」のこと。幅広い世代に…

仕事部屋の椅子を買い替えて腰痛解消

人生の相棒 ハーマンミラーのアーロンチェアを使い始めて3カ月。これが、すごくいい。 以前は、長時間のパソコン作業をすると、腰の痛みで歩けなくなるほどだったが、今はどうってことない。アーロンチェアは、完成度が高く、次元が違うのだ。デスクワーク…

ドラッグストアで見つけた「ばあばの味」

プリンの素 最近のドラッグストアは何でもある。 薬以外のものを買うことのほうが多いぐらいだ。 先日、コイン型のリチウム電池が切れたので、自宅近くのドラッグストアに買いに行った。 ついでに、食品売り場で夕食の買い物をしていたところ、「プリンの素…

娘の彼氏が作った陶器の評判、右肩上がり

才能あるのか 娘の彼氏、ねすたが作った陶器の評判が良い。 彼の陶器について綴った7月3日のブログには、多くのコメントが寄せられている。 その中には「裏にサインを入れて売ってほしい」との要望も。驚くばかりである。 hanamisosoup.com 「検討します」と…

妻の命日に思う

大切な人を亡くした後、どう生きるか きょうは妻の命日。 2008年7月11日、千恵は天に召された。 あれから16年。 いろんなことがあった。 絶望からの味噌作り。 週末農業。 PTA活動。 本の執筆。 本の映画化。 講演活動。 再婚を考えたこと。 いのちのうたの…

遠慮がないけど憎めない娘の彼氏

テストが終わって 娘は大学生活最後の試験が終わった。 勉強漬けの日々から解放され、パパにオムライスを作ってくれた。 娘の彼氏、ねすたは大学3年生。 まだまだ試験は続くが、一旦はお休み。 娘がオムライスを作っている間、裸になって腕立て伏せを始めた…

存在感増す娘の彼氏が作った焼き物

ねすたの「お玉置き皿」 娘の彼氏、ねすたが作った焼き物が、わが家で存在感を増してきている。 hanamisosoup.com 今朝、みそこしを置いてみたら、これも見事にはまった。 不思議なものだ。 不格好と思っていた皿が、こうしてみると、見た目がいい。 見た目…

娘の彼氏が作った不格好な皿の焼き物

物は使いよう 「なんだ、その皿。不格好やなあ」 先日、娘の彼氏のねすたが作った焼き物は、お世辞にも美しいとは言い難かった。 hanamisosoup.com 皿の縁が水平ではなく、曲がっていたり、ところどころにくぼみがある。 しかも、分厚い。 娘が作った皿の方…

飲食店で働く娘の姿を初めて見た日

亡き妻も好きだった味 3年前、娘が大学1年生の頃だった。 「うどん屋さんで働きたいんだけど。家の近くにある、あの店だよ」 びっくりした。娘が面接を申し込んだ店の男性経営者とは面識があったからだ。 かつて、その男性が従業員として働いていた福岡市西…

食事の時間を守れず、娘に叱られる彼氏

夕食時間は午前4時44分 朝、台所に行くと、食器がきれいに洗ってあった。 つまり、昨夜の夕食は食べたということか。 娘の彼氏ねすたのことである。 彼は今、大学の試験中。 毎晩遅くまで、大学の図書室で勉強に打ち込んでいる。 集中すると、時間を忘れてし…

家族3人で移住を考えていた場所

山の暮らし 太郎さんと出会い、彼の家に通うようになって、僕たち夫婦は、山の暮らしに魅せられた。娘が小学校に入学する前のタイミングで、山に引っ越すことを考えていた。 hanamisosoup.com 久しぶりに太郎さん宅を訪ねた(2024年6月2日)撮影:ねすた ワ…

大切な人の顔を思い浮かべながら

陶芸と料理 梅雨入り前の6月上旬、娘たちと佐賀の山に出かけた。 向かったのは、陶芸家の太郎さん宅。 亡き妻の遺骨は、太郎さんが作ってくれた骨壷に入れている。 僕らは、そんな関係だ。 最近、娘は焼き物に興味を持っている。 その日、娘は太郎さんの仕事…

60歳、楽しいことだけをやりながら生きていく

もういいよね 楽しいことしかするつもりはない。 ストレスを感じる場所には足を踏み入れない。 理屈っぽいのは、お断り(お前がいうな)。 本当に信頼できる友が数人いればいい。 頑固にならず、柔軟に。 お金に振り回されず、生活をサイズダウンする。 60歳…

うな重から垣間見える人生哲学

博多の老舗「吉塚うなぎ店」 年に2回ほど、うなぎを食べに行く。 自分へのご褒美だ。 行く店は、だいたい決まっている。2回のうち1回は、福岡市・中洲の「吉塚うなぎ屋」。創業明治6年、博多の名店である。 いつも注文するのは、「特うな重(6切れ)」。表…