未来の食卓を想像しながら
幼い頃から慣れ親しんだ実家の白菜漬けが、なぜか無性に食べたくなった。
作り方を知りたくて、母に電話をした。
母は「白菜は、寒い時期に漬けた方がおいしいとよ。今は気温が高いからね」と言いながらも、教えてくれた。
半日、陰干し。
塩(白菜の重さの4%)を振る。
白菜の重さの2倍のおもしをする。
一晩寝かせ、水が上がってきたら下漬け完了。
白菜を軽く絞って、次は本漬け。
昆布と鷹の爪を白菜と一緒に漬けて、下漬けの半分の重さのおもしをする。
翌日、完成。
母の味には、まだ遠く及ばないけど、まあまあの出来。「ごはんが何杯でも食べられる」と、娘にも好評だった。
パパがこの世からいなくなった後、娘が家族のために白菜漬けを作ってくれたら、うれしい。「昔ね、おじいちゃんがママに作ってくれた白菜漬け。寒い時期に漬けたほうがおいしいとよ」などと、自分の子どもに語りかけながら。漬物には、そんな未来の食卓を想像させる不思議な力がある。
どちらさまも、下のボタンをうっかりクリック。
リンク
リンク
リンク
リンク