はなちゃんのみそ汁 番外篇

亡き妻のブログ「早寝早起き玄米生活」アーカイブから

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いのちの島

沖縄で音合わせ 沖縄から戻ってきた妻と娘。 旅の目的は、「いのちのうた」でユニットを組むhanautaとの音合わせだった。 この時、西日本新聞社のカメラマンも取材を兼ねて沖縄に同行。 妻の闘病は、その後、六本松さくら(ブログのハンドルネーム)の仮名で…

夏の終わりの「お寺キャンプ」

最後はサプライズ 台風11号の影響で、1泊2日のウェイクボード合宿が中止になった。 娘が誘った友人は、アルバイトを休んで空けた2日間。 「夏の終わりを別の形で楽しみたいね」 あきらめきれない僕たちは、宿泊する予定だった常福寺(北九州市若松区)に向か…

勉強は二の次でいい

「誕生日は何が食べたい?」 もうすぐ誕生日(9/11)。 「誰の?」って。パパでござるよ。 「誕生日は何が食べたい?」 先日、娘がこんなことを尋ねてきた。 「何がほしいか」ではなく「何が食べたいか」である。 娘は、僕が一番喜ぶプレゼントが、手料理だ…

ARBと「英ちゃんうどん」

「悲しき3号線」 高校時代、車で事故を起こし、剣道部をクビになった。 目指していた「玉竜旗全国高校剣道大会」には出場できなくなった。 小4から続けていた剣道が、青春のすべてだった。 生きる目的がなくなるほどの喪失感だった。 真夜中に、仲間たちと…

寿司屋で働く娘に会いに行く

六本松の「すし宗」 昨夜は、娘のアルバイト先で食事をした。 福岡市中央区六本松の「すし宗」。 妻が亡くなった後、5歳の娘を連れて、ふらっと入った近所の店。 以来、大将の宗さんとは、ずっと付き合いが続く。 今春、「和食の店で接客を勉強したい」とい…

前髪ぱっつんな娘

親ばかをどうか許して 娘の髪型を振り返ってみた。 前髪ぱっつんが好きだった。 ママに前髪を切ってもらって、ぱっつんに(2005年9月ごろ) 長い髪にあこがれた小学1年生(2009年11月23日) 小学4年で三つ編みに(2012年10月14日) 福岡市城南区のヘアーメイ…

真顔の「まつがい」は笑いを誘う

いつか、リベンジを 「いのちのうた」でコヤナギシンジさんの「パパのうた」を歌った。 高校の同級生、栗原靖史にギターの伴奏を頼んだ。 心を込めて歌ったが、緊張のあまり、出だしで歌詞を間違った。 「いのちのうた」で「パパのうた」を歌う(2021年11月2…

はなちゃんのクリスマス

やさしいは、かっこいい 父一人子一人になった。 クリスマスイブは娘と2人。 僕は寂しさを紛らわそうと、大きなツリーを買い、イルミネーションで部屋中をキラキラに装飾した。 娘はチキンとケーキをお腹いっぱい食べて、 サンタさんからのプレゼントを楽し…

のんびり、ゆっくり、マイペース

娘のダンス、妻のダンス 娘は、いつもマイペース。 家ではのんびり。 語りもゆっくり。 食事は「まだ、食っとったんかい!」と言いたくなるほど遅い。 驚いたのは、アルバイト先の飲食店では、きびきび動いていること。 やればできるじゃん、と思った。 妻の…

感謝の気持ちを絵に描く

思いがけない贈り物 小学生の頃、水彩画を習っていた。 写真家の父の一眼レフもその頃から使っていた。 絵画や写真は、好きだったし、新聞社主催のコンクールでは何度も入賞。 自分には美術の才能があると信じ込んでいた。 高校を卒業したら、芸大に進学した…

深刻な話をユーモアで包み込む

「それが故人の遺志だから」 深刻な話をユーモアで包み込む。 千恵の得意技だった。 映画「はなちゃんのみそ汁」は「泣ける闘病もの」ではなく「笑える『がん映画』」だ。 阿久根知昭監督は、製作発表の記者会見で「それが故人の遺志だから」と言った。 滝藤…

旅は無計画でも、人生は計画的に

鹿児島から宮崎、大分へ 枕崎市の鰹節工場を見学した翌日、ふと思い立って、宮崎と大分の友人に会いに行った。 JR指宿枕崎線。本土最南端の始発・終着駅「枕崎駅」(2022年8月24日) 南薩台地には茶畑が広がる(2022年8月25日) 指宿スカイラインを走り、宮…

妻、高校生になる。

父親と間違われ 千恵は結婚前、携帯電話を持ってなかった。 一緒にdocomoショップに買いに行った。 「どの機種にしようか」と迷っていたところ、女性の店員さんが近づいてきて、こう言った。 「お父様が持ってらっしゃる機種と同じ機種がこちらでございます…

花火大会とウクライナ人

「お前が寂しかろうと思ってな」 2008年8月1日、自宅近くの大濠公園では恒例の花火大会が催された。 千恵が亡くなって約3週間。まだ、現実を受け止めることができなかった頃だ。 僕たち親子は、バルコニーにデッキチェアを並べて、夜空に上がる花火を眺めて…

鰹節大使、枕崎を訪ねる

「金七商店」で工場見学 昨日(8/24)、鹿児島県枕崎市の鰹節生産現場を訪ねた。 娘は「枕崎鰹節大使」だが、工場見学は9年ぶり。 再訪の目的は、みそ汁講座などで、鰹節の現状と魅力をきちんと伝えるため。 「クラシック節」で知られる「金七商店」の瀨崎祐…