はなちゃんのみそ汁 番外篇

亡き妻のブログ「早寝早起き玄米生活」アーカイブから

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2022-01-01から1年間の記事一覧

でも、泣かないでください

「ここ」販促委員長の妻 「きょうね、私の顔を見て、急に泣き出したお母さんがいたのよ」 2007年12月13日に千恵が書いたブログを読んで、彼女が笑いながら、そう言っていた日のことを思い出した。 千恵が、そのお母さんと出会ったのは、内田美智子先生の講演…

死んどるばってん、生きとるごたる

「ナマケモノ」かもしれないが「怠け者」ではない 妻は自分のことを動物の「ナマケモノ」に例えていた。 下関市立安岡中学校で「命と食」をテーマに講演(2018年12月6日) でも、この世に体がなくなった今も、まだ、働いている。 死んどるばってん、生きとる…

4歳の娘がリクエストしたロックンロール

「いのちのうた」まであと4日 4日後に迫った千恵の追悼コンサート「いのちのうた」。 先日は、トランペットの比良松先生とテナーサックスの大谷さんと今年初めての音合わせ。 「あれだけ時間があったのに、なぜ、もっと早く練習せんかったのやろうか」 確か…

「もし、ママが私を産まなかったら・・・」

妻がこの世にいた証し 2015年8月31日の夜。 中学1年の娘が千恵の遺影を見ながら、つぶやいた。 「ママはどうして、私を産んだのかなあ。もし、私を産まなかったら、今も生きていたかもしれないよね」 千恵が娘をどれだけ愛し、生まれてきてくれたことに感謝…

サンタさんへの手紙

19歳のクリスマス クリスマスが近づいてきた。 わが家では、1カ月前までにサンタさんへの手紙を書かないとプレゼントは届かない。 今朝、起きてきた娘に「手紙は書かなくていいの?」と聞いてみた。 「うん。いいよ」 今年は、書かないつもりらしい。 娘は19…

そろそろ、よかかなあ

最近、思うこと じいさんになっても、恋はしたい。 したっていいよね。 人間だもの。 そんなふうに思うようになったのは、大学生になった娘のひと言がきっかけだった。 「パパも、彼女つくったらどう?」 おーい。 そろそろ、よかかなあ。 はなと千恵 相手は…

うそつき千恵さん

形見のメガネ 千恵は、極端に右目の視力が悪かった。 時々、彼女のメガネを見ては思い出す。 千恵のメガネ。いつもコンタクトだったので、ほとんど使ってなかった。(2022年11月25日) やっぱりわたしはツイている?(2007年12月3日) 去年秋から今年の春先…

くるくるヘア

育毛剤の効果 髪がずいぶん細くなってきたので、昨年から育毛剤を試している。 娘から「パパ、後頭部の毛が増えてきたね」と言われた。 増えてきたのではない。 太くなってきたのだ。 もうしばらく使ってみようと思う。 昨年の「父の日」はくるくるだった(2…

うれしくて飲み過ぎた富山の夜

実は「グリーフケア」だった 昨夜、3年ぶりに富山の友人に会った。 ハイボールを飲みながら、彼がポツリとつぶやいた。 「今年は『いのちのうた』に行こうかなあ」 北陸新幹線、在来線などを乗り継ぎ、福岡まで約6時間。 それでも、「体験しておかなければな…

その気持ちに感謝状

微妙に短いマフラー 短いマフラーだったけど。 うれしかった。 うまい、へたではない。 その気持ちに感謝状。 千恵が編んでくれたマフラー。ちょっと短かった(2022年11月21日)撮影:安武はな 大切に使います。 恐怖の手仕事 〜その後〜(2007年11月20日) …

千恵が遺した未完成の編み物

クリスマスカードに感謝の言葉 埃まみれになりながら、泣いたり笑ったりしていた。 2021年4月、長い間、手をつけることができなかった亡き妻、千恵の遺品を整理した。 さながら、“タイムカプセル”を開いているようだった。 寝室のクローゼットからは、僕たち…

泣きたくても、泣けなかったのかもしれない

それでも、人生は続く 元読売テレビのアナウンサー、清水健さんの講演会にゲスト出演させてもらった。 僕が千恵を亡くしたのは2008年7月。娘は5歳だった。 清水さんは、読売テレビの「夕方の顔」として、ニュース番組のキャスターを務めていた2015年2月、妻…

手帳に記された家族の記念日

千恵はまだ生きるつもりだった 2021年4月13日。十三回忌を終えた翌年の春だった。 足の踏み場もないほど散らかったクローゼットの中を片付けていると、山積みになった服の下からエコバックが出てきた。 エコバックを開けた。 目に飛び込んできたのは、オレン…

喜びも悲しみも分かち合える

12月9日はブログ記念日 千恵は毎日ブログを書き続けた。 ブログを通じて、全国に仲間ができた。 喜びは仲間と分かち合うことで倍になり、悲しみは仲間と分かち合うことで半分になった。 来月9日は、千恵がブログを開設して16周年。 あの日、「続けてよかった…

記憶にございません!

聞き覚えのあるセリフ シス・カンパニー公演「ショウ・マスト・ゴー・オン」(作・演出:三谷幸喜)を観劇した。 同作品は、28年前、三谷さん率いる劇団「東京サンシャインボーイズ」の演目でもあった。 そのときの感動を娘と共有したくて、今回、親子で見に…

待ち望んでいた日がやってくる

助手席でビールが飲める ついに、この日が訪れた。 妻千恵が他界し14年。 僕は待ち続けた。 今朝、「頑張ってくるね」と言って、娘は出かけた。 自動車運転免許の試験日なのだ。 もうすぐ、車の助手席でビールが飲める。 実家で飲んでも、運転手がいるから大…

みそ汁との組み合わせが最強の食材

冬は根菜をたっぷり 7月末に仕込んだみそが出来上がった。 甕のふたを開けると、みその香りが部屋中に漂う。 冬は根菜類をたっぷり。 レンコン、ゴボウは、体を温める効果の高い食材。 みそ汁との組み合わせは最強だ。 これに少しの豚肉を加えれば、旨みと栄…

娘のソウルメイト

徹夜で作った銀の指輪 僕が杉森映徳を取材したのは、宗像支局に勤務していた頃だ。 ※アーティストネーム:すぎもりえいとく 1998年だっただろうか。 彼は、福岡教育大の大学院生だった。 食肉センターで手に入れた牛の首を鍋で煮る路上パフォーマンス。 その…

素敵な出会い

お祝い事は「テシマ」で あれは、2008年5月。 千恵の体が抗がん剤に耐えきれなくなり、食事療法を始めてすぐの頃だった。 食事指導の先生から鴨肉を勧められ、半年ほど前に知り合った手嶋法子さんに相談した。 法子さんは、夫の義之さんとイタリア料理店「テ…

千恵が愛したジャズシンガー

最後のプレゼント 千恵の病状が悪化し、会話もできなくなった頃、 綾戸智恵さんのコンサートが福岡市であった。 コンサートは、勤務先の西日本新聞社が共催だった。 担当していたのは、事業局の後輩。 僕は無理を承知で、彼に千恵宛てのサインを頼んだ。 200…

君は愛されるため生まれた

千恵の病室で流した曲 最近、聴き続けている曲がある。 ずっと、聴くことができなかった曲。 あのときの悲しみが込み上げてくるので、長い間、避けていた。 今ようやく、その曲を聴けるようになった。 あれは14年前の7月11日。 千恵が亡くなる数時間前だった…

波がじわじわ

大分で映画「弁当の日」上映決定 世の中が少しずつ動き始めている。 この2年間、部屋に閉じこもりがちだったけど、 外に出かける機会が多くなった。 月曜、火曜、木曜の週3日は弁当を作る(2022年11月10日) 仲間たちと作った映画「弁当の日」の自主上映会の…

沖縄で映画上映と親子トーク

思い出いっぱいの島 沖縄には毎年、親子で出かけています。 亡き妻も大好きだった日本最南端の県。 その沖縄で、仲間たちと一緒に製作したドキュメンタリー映画「弁当の日 『めんどくさい』は幸せへの近道」の上映会が開かれます。 12月17日(土)午後2時半…

「木」ではなく「松」です

宛名に込められた友人の思い 2007年の「いのちのうた」の楽屋にはたくさんの花が届いた。 その中のひとつに「六本松さくら」宛ての花があった。 贈り主は、友人の瀬野文宏さん。 千恵の実名をご存知なのに、敢えてブログのハンドルネームで。 ユーモアが楽し…

いらんことを言う癖

ダイヤモンド婚式 娘と芝居を見に行った。 30年前に見た芝居と同じ演目。 開演前、「あそこに置いてある小道具が最後の場面で・・・」 と舞台を指差し言いかけた僕に、娘は「それ以上、言わんで!!」。 そりゃ、そうだな。ネタばらしはいかん。 僕の性格は…

心優しい大学生の姪、縁ある保育園に

ふうかからのLINE 姪っ子のふうかからLINEでメッセージが届いた。 ふうかは僕の弟の長女。 メッセージには「会いたいなあ〜」と書いてあった。 はなの都合を聞いて、月末に会うことにした。 2008年夏。 妻の初七日法要を終えた頃、ふうかと妹のゆめかが、わ…

「こげなもん、食えるか」

無農薬に込めた思い 今年も新米がおいしい季節になった。 わが家の朝は、無農薬栽培の玄米を炊く。 口に含むと、もぞもぞするような感触があった。 米に交じったもみ殻だった。 それを見て、無農薬栽培にこだわり続けたある農家を思い出した。 15年前、千恵…

妻のブログに胸騒ぎ

治療経過は順調だったが・・・ 娘との日常を切り取った妻のブログ。 かわいいなあ、幸せだなあ、と読み進めていたところ、 最後に、気になることが書かれてあった。 日ごろは、彼女が決して口に出さないような内容。 多分、僕しか気づかないこと。 千恵は抗…

亡き母の闘病記を読み、戸惑う娘

妻がブログにつづった一節 ある休日の午後。 僕が車を運転しているときだった。 後部座席に置いていた僕たち家族の本『はなちゃんのみそ汁』を手にする娘の姿が運転席のミラーに映った。出版からすでに1年半が経っていた。ようやく、はなが本を読む気になっ…

能楽殿でロックンロール

千恵、ロックに目覚める 三宅伸治さんが演奏を始めると、若者も年寄りも、ネコも犬もノリノリになる。 誰もが拳を突き上げ、ジャンプする。 2007年10月20日。 クラシック音楽を学んできた千恵が、ロックに目覚めた記念日。 痛快だった。 撮影:横田敦子 音合…