はなちゃんのみそ汁 番外篇

亡き妻のブログ「早寝早起き玄米生活」アーカイブから

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のんびり、ゆっくり、マイペース

娘のダンス、妻のダンス 娘は、いつもマイペース。 家ではのんびり。 語りもゆっくり。 食事は「まだ、食っとったんかい!」と言いたくなるほど遅い。 驚いたのは、アルバイト先の飲食店では、きびきび動いていること。 やればできるじゃん、と思った。 妻の…

感謝の気持ちを絵に描く

思いがけない贈り物 小学生の頃、水彩画を習っていた。 写真家の父の一眼レフもその頃から使っていた。 絵画や写真は、好きだったし、新聞社主催のコンクールでは何度も入賞。 自分には美術の才能があると信じ込んでいた。 高校を卒業したら、芸大に進学した…

深刻な話をユーモアで包み込む

「それが故人の遺志だから」 深刻な話をユーモアで包み込む。 千恵の得意技だった。 映画「はなちゃんのみそ汁」は「泣ける闘病もの」ではなく「笑える『がん映画』」だ。 阿久根知昭監督は、製作発表の記者会見で「それが故人の遺志だから」と言った。 滝藤…

旅は無計画でも、人生は計画的に

鹿児島から宮崎、大分へ 枕崎市の鰹節工場を見学した翌日、ふと思い立って、宮崎と大分の友人に会いに行った。 JR指宿枕崎線。本土最南端の始発・終着駅「枕崎駅」(2022年8月24日) 南薩台地には茶畑が広がる(2022年8月25日) 指宿スカイラインを走り、宮…

妻、高校生になる。

父親と間違われ 千恵は結婚前、携帯電話を持ってなかった。 一緒にdocomoショップに買いに行った。 「どの機種にしようか」と迷っていたところ、女性の店員さんが近づいてきて、こう言った。 「お父様が持ってらっしゃる機種と同じ機種がこちらでございます…

花火大会とウクライナ人

「お前が寂しかろうと思ってな」 2008年8月1日、自宅近くの大濠公園では恒例の花火大会が催された。 千恵が亡くなって約3週間。まだ、現実を受け止めることができなかった頃だ。 僕たち親子は、バルコニーにデッキチェアを並べて、夜空に上がる花火を眺めて…

鰹節大使、枕崎を訪ねる

「金七商店」で工場見学 昨日(8/24)、鹿児島県枕崎市の鰹節生産現場を訪ねた。 娘は「枕崎鰹節大使」だが、工場見学は9年ぶり。 再訪の目的は、みそ汁講座などで、鰹節の現状と魅力をきちんと伝えるため。 「クラシック節」で知られる「金七商店」の瀨崎祐…

里芋に秋の足音

山形で「みそ汁教室」 コロナの前は年に一度、親子で山形県白鷹町を訪問した。 娘は、小学生たちにみそ汁の作り方を教えた。 子どもたちに豆腐の切り方を教える(2018年7月22日) はなちゃんのみそ汁教室。 かつお節を削る(2018年7月22日) 「みそ汁教室」…

金のうんこ

佐伯の「しばっち」 2年前、長年勤めた佐伯市役所を早期退職し、「志縁や」という飲食店を始めた男がいる。 「志縁や」では、ソフトクリームやおはぎ、焼きそばなどを販売している。 オーガニックにこだわったソフトクリームの商品名は「運呼(うんこ)ソフ…

発酵食と梅パワー全開の夏

玄米、みそ汁、納豆、糠漬け、梅 千恵のブログを読み返し、毎日3食、梅を食べるようになった。 梅湯を飲んで、4キロ走る。 朝と昼の献立は、玄米、みそ汁、納豆、糠漬け、梅。 夜は、梅入りの麦焼酎お湯割りを飲みながら、好きな料理を適当につまむ。 発酵食…

「焦らず、ゆっくり、あきらめない」

「つきさん」の遺言 「元気そうでよかった」 「もっと、落ち込んでいるかと思っていた」 15年前、僕は人前では、悲しみを隠していた。 だから、表面上は、そう見えたかもしれない。 だが、それを見抜いて、酒や食材を持って訪ねて来る仲間たちがいた。 千恵…

朝の新習慣「梅湯」

疲労回復、熱中症予防などに効果的 寝起きに白湯を飲んでいる。 健康的だが、味気ない。 飲みながら、ふと気づいた。 そうだ、梅を入れてみよう。 マグカップの中に梅を1個落とし、熱々のお湯を注ぐ。 箸で梅をつぶして、ゆっくり飲む。 実にうまい。 酸っぱ…

死が終わりとは思わない

死ぬことは生きること 僕が死んだら、遺骨は、千恵が眠る糸島の墓に入れるよう娘に頼んでいる。 骨壷は、佐賀の陶芸家、川本太郎さんに作ってもらう。 残された家族に迷惑をかけないように、エンディングノートの準備もしよう。 しっかり、死と向き合ってみ…

恥ずかしいけど、懐かしい。温泉の思い出

男湯で娘がとった行動 温泉で、娘と一緒に男湯に入ることがあった。 非日常の場所に踏み込んだ4歳児の心は読めない。 娘が男湯で突拍子もないことをやり始めるのだ。 「もう、勘弁してくれ」と言いたくなるような娘の行動。 あのときは困り果てたが、今は思…

「過去を悔やむな。未来を思い煩うな」

義父から学んだ自然体 何があっても悲観せず、楽観せず、現実を冷静に受け止める。なかなか難しいことだが、日々、自然体でいることを心掛けようと思っている。手本としているのが、亡き妻千恵の父、松永和則(享年56)である。 18年前に亡くなった義父は、…