はなちゃんのみそ汁 番外篇

亡き妻のブログ「早寝早起き玄米生活」アーカイブから

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一瞬にして、あの頃に戻れる場所

唯一無二の屋台 定年を迎えた先輩と中洲で飲んだ。 二次会は天神の屋台。 僕の希望で「味府」に行った。 ここは、亡き妻とよく通った屋台。 餃子とラーメンがうまい屋台。 思い出すと悲しみがあふれ出すので、長い間、訪れることができなかった。 昨年5月の…

恋愛をする年齢になった娘へ。ママが伝えておきたかったこと

幸せならば、それで良い 娘と自宅で食事をする機会が減った。 同居しているのだが、お互いの時間が合わない。 娘は20歳。もう大人だ。 すれ違いは当たり前。 娘には、娘の人生がある。 昨日は、大分県玖珠町の「くすまちメルサンホール」で講演。 講演後、書…

舌の根の乾かぬうちに

悪いのは中洲だ 血液検査の結果が悪く、身近な人たちに断酒宣言をした2月28日。 福岡を代表する夜の歓楽街、中洲近くの事務所で打ち合わせがあった。 終わったのが17時。 中洲を通って帰らなければならないのが、よくなかった。 事務所を出て徒歩3分。 偶然…

理屈では表せない不思議な縁

寿司にまつわるエピソード 昨夜、アルバイト先の「すし宗」から帰宅した娘。 「大将からマグロのあぶりと鯨を食べさせてもらったよ」 「・・・・・・・」 うらやましい。 パパは2日前に作ったおでんを食べ続けているというのに。 すし宗で働く娘(2022年10月…

小学生の娘が駅まで迎えに来てくれた雨の夜

「これでいいのだ」と感じられる環境づくりを 雨が素敵なドラマを演出してくれた。 2013年2月26日、仕事を終えると、外は土砂降りだった。 僕は、娘に電話をかけた。 駅に到着すると、娘が満面の笑みで、傘を持って待ってくれていた。 僕も満面の笑みで娘を…

驚くほど甘いニンジン

食の取材に便乗する妻と娘 出版編集者の仕事をしていた16年前、長崎県佐世保市の有機農家、吉田俊道さんと料理家のタカコナカムラさんの共著「まるごといただきます」(西日本新聞社)の出版を企画。2007年12月20日早朝、僕たち取材スタッフは、車に撮影機材…

母の気持ちを初めて知る

「ママが、かわいそうすぎるやん」 娘が小学5年生の頃だった。 車の後部座席に置いていた本『はなちゃんのみそ汁』を手にする娘の姿が運転席のミラーに映った。出版からすでに1年半が経っていた。 しばらくして、娘は「やっぱり、無理」と言って、本を閉じた…

誕生日の贈り物

お返しは「おいしい顔」 娘は幼い頃からコロッケが好き。 おいしい顔〜(2013年9月8日) 今年の誕生日の贈り物は、手作りのコロッケ。 はなパパのコロッケ(2023年2月19日) おいしい顔〜(2023年2月19日) 以下は、妻のブログ。 アホな夫婦のアホな会話をど…

生きた証しを残すこと

父の仕事 昨年から約1年間、福岡放送の取材を受け、同局の番組で何度も放送していただいた。 今回、何よりもうれしいのは、父の仕事が番組の最後で紹介されたこと。 父の生きた証しを心の中だけでなく、映像という形で残すことができたこと。 写真館経営60余…

弱いことは悪いことばかりではない

三宅伸治さんと語り合った3日間 この3日間、三宅伸治さんと一緒に夜を過ごした。 「なかなか、うまくいきませんなあ」などと、互いにつぶやきながら、毎晩ハイボールを飲んだ。 2007年、三宅さんの詩集「月のメロディー」の編集に携わった。 以来、16年の付…

娘の逆サプライズ

チューリップと手紙 まさかの逆サプライズだった。 娘の20歳のバースデーは、恒例のイタリア料理店「テシマ」。 僕は、娘に内緒でウクレレを持参し、お祝いの曲をプレゼントするつもりだった。 演奏する直前だった。 娘が袋を持って、僕の目の前に歩み寄って…

うもちゃんのケーキ

娘の20歳のお祝いに 箱から出した途端、いろんなことを思い出し、涙があふれ出た。 娘の20歳の誕生日(2/20)のお祝いに届いた手作りケーキ。 送り主は、料理家の一鍬田朋子(ひとくわだ・ともこ)さん。 愛称は「うもちゃん」。千恵の料理の先生で、年下の…

娘が描いた家族

4歳児の才能 幼い頃のはなが描いた家族。 左がパパ。 右がママ。 真ん中で手を上げて喜んでいるのが自分、はな。 家族の絆は∞(無限=永遠)。 頭から出ている芽は「命」を意味する。 4歳児って天才だと思う。 いのちのうた第14章(2021年11月20日) 現実頭…

気づけば、借金まみれに

保険金(2008年7月) 情けない話だが、借金まみれだった。まさに、泣きっ面に蜂の状況だった。 保険適用外の治療費やリンパ浮腫を悪化させないための器具代の借入金、生活のための各種ローンなど・・・。会社の退職金も前借りしていた。 気づけば、借金は合…

名前は「はな」

誰からも愛される人に 結婚して2度目の年を越した2003年2月20日。 出産予定日を12日過ぎても産まれる気配はなく、医者は陣痛促進剤を準備していた。 そのとき、急に激しい痛みが千恵を襲った。 午前8時、分娩室に入った。ぼくは千恵の手を握り、腰をさすり続…