はなちゃんのみそ汁 番外篇

亡き妻のブログ「早寝早起き玄米生活」アーカイブから

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2024-01-01から1年間の記事一覧

亡き妻が遺してくれたもの

21回目のみそ開き 2004年の夏、家族3人で、みそを仕込んだ。 このとき、妻は29歳。左肺にがん転移。 娘は1歳半だった。 あれから20年。毎年、みそを仕込み続けた。 21回目の今年は、娘の彼氏、ねすたにみそがめを開けてもらった。 約4カ月間、自宅で発酵させ…

バーベキューの楽しみ方

締めはウクレレ バーベキューをしていて、肉に飽きてきたら、サツマイモを焼く。 アルミホイルで包んだサツマイモを炭火の中に突っ込む。 40〜50分ほどで、ホクホクの焼き芋が出来上がる。バターをのせ、塩を振り、オリーブオイルをひとまわしかけていただく…

娘の彼氏に学ぶ謝罪の極意

下手な言い訳をしないこと 行ってきまーす。 じゃあ、気をつけてね。 朝、娘の彼氏ねすたを玄関で見送った後、キッチンに戻り、冷蔵庫を開けた。 そこに弁当があった。 そういえば、先に外出した娘が、早起きして、ねすたの弁当を作っていた。 あいつ、やら…

無言で朝食を作って食べるだけの動画公開

パパはYouTuber 午前5時半に起きて、仕事をやっていると1時間ほどで腹が減ってくる。娘はまだ夢の中。だから、朝食はいつもひとり台所でいただく。本来、寂しがり屋だが、なぜか寂しくない。バルコニーで羽を休める鳥の声。なんだか、ひとりが心地よくなって…

娘の彼氏は甘党

父と娘は辛党 娘の彼氏、ねすたは甘い食べ物が好き。 パパと娘は、どちらかというと、酒のつまみ系が好き。 甘い物は、ほとんど口にしない。 だから、いただきものの甘い菓子は、ほとんど、ねすたの胃袋に入る。 誰も取ったりしないのに、箱に菓子をキープし…

子どもには「失敗する権利」がある

独立宣言弁当 中学校で講演した後、生徒から謝辞をいただく。先日、福岡県篠栗町の篠栗中であった講演会では、同中3年の井上奈都美さんが、生徒を代表してマイクを持った。 この日の演題は「食べることは生きること」。 僕は、香川県の小学校で始まった食育…

娘の講演を初めて聴いて感じたこと

母が私に遺してくれたもの 開始前、僕の方が緊張していたかもしれない。 娘が初めて食育講演会の講師を務めた。 演題は「母が私に遺してくれたもの」。 亡き母に教わったみそ汁を茫然自失だった父親に作ったこと。 そのとき、父の笑顔を見て喜びを感じたこと…

花を愛でる心を持つ娘の彼氏

優しさがにじむ 「宇美町教育の日」の研究大会で講師を務めた。お礼に花束をいただいた。その花束を一旦、自宅に持ち帰って、町長や来賓、学校関係者らが集うレセプションに参加。 夜遅く、帰宅すると・・・・。 ガラスの花瓶に生けられていた。 娘だろうか…

大けがをした娘の彼氏

立冬に入り、暦の上では冬になる。そろそろ鍋の季節だ。 胃袋は元気 娘の彼氏ねすたは、週に7日、わが家でご飯を食べる。 ねすたの好きなもつ鍋の準備をしながら、娘に尋ねた。 「今夜、何時頃に来る予定?」 「来ないよ。きょう入院した」 娘によると、サッ…

娘が作ってくれた簡単で超絶うまい創作うどん

釜バターうどん 夜遅く、娘が四国一周の旅から帰ってきた。その翌朝、「パパにどうしても食べてほしい」。そう言って、ある料理を作ってくれた。 「手打十段 うどんバカ一代」(香川県高松市)の看板メニュー「釜バターうどん」。 釜バターうどんの作り方 ①…

娘の彼氏の母親に初めて会う

今年一番のサプライズ 講演を終えて、お手洗いに向かう途中だった。目を真っ赤に腫らした女性が、突然、目の前に現れた。 「ねすたの母です。いつも息子がお世話になっています」 娘の彼氏の母親が、大分市であった講演を聴きに来てくれていたのだ。 知らな…

妻を乳がんで亡くした清水健さんから受け取った言葉

何があっても大丈夫。なぜならば・・・ 元読売テレビアナウンサーの清水健さんと大分市で対談した。 彼も僕と同じく妻を乳がんで亡くしたシングルファーザー。 対談を終えて、大分駅に向かうタクシーの中で、お互いの近況と今後を語り合った。 わが家の娘は…

娘の彼氏の下着

洗濯物を干しながら思う 「パパ、家に人が来たときは、リビングに洗濯物を置きっぱなしにしないようにね」 娘はそう言い残して、彼氏のねすたと出発した。 2人が出かけた後、いつもの家事に取り掛かる。 ママの遺影に手を合わせて、朝食、掃除、洗濯・・・。…

娘の心に芽生えた「食を伝えたい」という感情

はなちゃんのみそ汁講座 「こんなに喜んでもらえるなんて。幸せだね。やってよかった」 みそ汁講座を終えた直後の娘の率直な感想だ。 宮崎県小林市立東方中学校の調理室。 36人の生徒たちは、自分たちで作った約60人分のみそ汁を鍋に残さず飲み干した。 大学…

2度のがんを克服した青年との出会い

ボディコンテストで1位 がん患者支援のチャリティーイベントで、ある青年と出会った。山口県岩国市の海上自衛隊に勤務する松岡力也さん。彼はステージ4のがん患者だった。 2度の手術、抗がん剤治療などで病を克服。 今は、自衛隊勤務の傍ら、スポーツモデ…

がん患者支援のイベントでみそ汁振る舞う

やさしいバイク愛好者たち がんの子どもたちや家族を支援するチャリティーイベントに参加した。 バイク愛好者の団体が主催。会場は、北九州市若松区のひびき海の公園。 娘は、特設テントで、100人分のみそ汁を作った。 20リットルの昆布だしに200グラムの削…

33年ぶりに再会した元アルバイト生にごちそうしてもらったもの

名古屋名物ひつまぶし やばい、と思わず声が出た。 名古屋名物、ひつまぶし。 出張先の名古屋で、33年ぶりに再会したT君にごちそうになった。 T君は大学生時代、僕が勤務する福岡の会社でアルバイトをしていた。 職場では、僕の隣に座っていた。 今は大手新…

出張先の名古屋に駆けつけてくれた仲間たち

一方通行の関係にならないように 名古屋駅に到着すると、今年6月に三重県四日市市で出会った母親グループの3人が待ってくれていた。純子母ちゃん、あーやん、四日市の花ちゃん。本名は知らない(笑)。彼女たちは、四日市での講演会と映画「弁当の日」上映会…

髪を青く染めた娘

パパは育毛優先 青は意外だった。 でも、よく似合っている。 パパはどんどん白くなる。 「久しぶりに、染めてみようかな」 そうつぶやいたら、「パパは、アッシュグレーが似合いそう」と娘。 ホーユー メンズビゲン グレーヘア (ナチュラルグレー) 1剤40g+2…

妻の追悼コンサートでみんなを笑わせてくれた娘の彼氏

突然の出来事 妻千恵の追悼コンサート「いのちのうた」で、アンコール曲「JUMP」の演奏を終え、会場のみなさんにお礼のあいさつをしようとしたときだった。僕の目の前に、娘の彼氏ねすたが立っていた。 「この写真も一緒にお願いします」 ねすたが手に持って…

仲直りの方法

後で後悔しないように 今朝も午前5時半に目が覚めた。 朝を迎えられたことに感謝。 生かされていることに感謝。 亡き妻がよく言っていた。 人はいつどうなるか、誰にもわからない。 今日は元気であっても、明日、突然この世からいなくなることだってある。 …

風呂キャンセル界隈って何?

若者の造語を生む力 妻の追悼コンサート「いのちのうた」の翌日、体が鉛のように重く、ずっと横になっていた。 夕方は、娘の親友しおりちゃんがやって来る。しおりちゃんは、いつも僕の手料理を楽しみにしてくれている。だが、体がきつい。食材も買ってきて…

妻の追悼コンサートを終えて

「生きる」を楽しむ 音楽が大好きだった亡き妻が、悔しがりそうなほど盛り上がった「にぎやかな法事」でした。昨夜、送られてきた知人からのメールをご紹介し、「いのちのうた 第17章」終了の第一報とさせていただきます。 安武さま こんばんは、今年も最高…

娘の“ラストダンス”

母を身近に感じるステージで 始まりがあれば、いつか終わる日が訪れる。 寂しいが、仕方がない。 今年の「いのちのうた」が、娘の“ラストダンス”になりそうだ。 夜、いつものメンバーでダンスの練習を終えた娘が、ぽつりとつぶやいた。 「多分、今年で最後に…

仕事に疲れた夜は、マクドナルドのハンバーガー

手作りでは出せない味 娘はよく働く。13連勤のアルバイトを終えた夜、LINEで「今夜は何が食べたい」と尋ねると「マックがいい」と娘。 「ハンバーグを焼いてバンズに挟んで作ってあげるよ」 そう伝えたが「なんか、マックの気分なんよ」。 娘はヘトヘトに疲…

ヘマをやらかし自分の成長に気づく

駅構内を走り続けた9分間 その日、僕は広島県神石高原町での講演を終え、徳山駅にいた。 時刻は、博多行きの新幹線に乗車する20分前。まだ余裕があったため、土産売り場に向かった。 3人分の尾道ラーメンを買い、改札を抜け、エスカレーターで新幹線のホーム…

幼い娘が被害者であることに気づいてなかった

大切な人を亡くした後、どう生きるか 元読売テレビアナウンサーの清水健さんと対談することになった。清水さんは、妻を乳がんで亡くしたシングルファーザー。家事や子育て、PTA、地域活動などに悪戦苦闘しながら踏ん張って生きている。 対談を前に、清水さん…

娘に隠れて食べる高級アイス

こっそりはうまい 娘がアルバイトで家にいない夜。 冷凍庫の奥の方に隠しておいた高級アイスをこっそり食べる。 自分のお金で買ったアイス。 後ろめたさを感じる必要はないはず。 なぜ、こっそり食べるのだろうか。 理由はよくわからない。 でも、こっそりは…

妻を乳がんで亡くしたアナウンサーとの交流

家庭教師は娘の彼氏 朝からそわそわしていた。大阪から元読売テレビアナウンサー(現フリーアナウンサー)の清水健さんが、小学生の一人息子を連れて、わが家を初めて訪ねてくるからだ。2人の到着は夜なのに、昼過ぎにはバーベキューの準備が整っていた。 清…

漫画「死別の悲しみを笑顔に変えてくれた友人(後編)」

不器用だが、やさしい 妻の葬儀を終えて3週間後の夜、僕たち親子は自宅のバルコニーにいた。当時5歳の娘と一緒に、真夏の夜空に打ち上げられる花火を見ていると、インターホンが鳴った。玄関には、友人で運送会社社長のヨウイチが寿司桶とビールを持って立っ…